こんにちは、東大夫婦の夫です!今回は私が日常的に感じる『呪い』のお話をします。
世間的には順風満帆と思われることの多い東大卒でも、謎の生き辛さを感じているということを知っていただきたい。そして皆様の人生からも『呪い』が少しでも減れば良いな~と思い記事を書きました^^

夫はすごく真面目で、いつも何かを頑張ってるよね!
うーん、頑張り屋というか真面目すぎるというか…。


隣で見てて『呪い』がかかったように辛そうな時があるよね。
やっぱりそう見えてる・・? 今回はその 厄介さと対処法について考えてみたよ!

「あんたならできる」は『呪い』になる!?
細田守さんの傑作映画「サマーウォーズ」。
暴走したAIが仮想世界OZをハッキングしたために現実の世界は大パニック、事態収束のため陣内家のおばあちゃんが各界の関係者に電話をかけ鼓舞する名シーンをご存じでしょうか。
「あんたならできる!」そう力強く言い切るおばあちゃんに、多くの人が勇気を貰いました。

私はこのシーンが大好きです!しかしこの「あんたならできる」が『呪い』 になってしまうシチュエーションが存在すると思っています。
それは以下の2パターンに大別されます。それぞれについてこれから解説していきます。
1、自分が自分に言ってしまうパターン
2、他人が嫌なことを押し付けるために言ってくるパターン

なんだか少し難しい話に聞こえてきたよ(;´・ω・)
大丈夫大丈夫!ちなみに私はサマーウォーズは大好きで作品を貶める意図は全くないです!夏になると無性に見たくなるんだよなあ。

呪い① 自分が自分に言う、「あんたならできる」

まず最初のパターンは、自分で自分に「あんたならできる」と言ってしまうことです!
高学歴の人や過去に何かで賞を取った経験のある人、あるいはシンプルにお母さんや長男(長女)など。分かりやすい成功体験がある人や世間一般的に求められるイメージが規定されている立場の人はこの呪いにかかりやすいです。

例えば「東大卒だからこのくらいの仕事はできるはずだ!」とか?
そうそう!誰が決めたの?っていう謎の常識を自分が自分に押し付けちゃうんだよね。


確かにそういうところあるかも…
そして、自分に厳しい人ほど「できる」から「できなきゃいけない」のニュアンスになりがちですが、これはもっとヤバいです。
・「できなきゃ」と思ってできなかった場合
→できないなんて情けない
→自己肯定感マイナス
・「できなきゃ」と思ってできた場合
→思った通りにできただけ
→自己肯定感プラマイゼロ
つまり、どっちに転んでも幸せにならないため、自分で「できなきゃいけない」と思ってしまった時点で負けなのです。まさに『呪い』です…!

思ったより仕事に時間かかると自己嫌悪になるけど、それも呪いだったのかも…!
みんなただの人間です。不得意なものや嫌いなものはあるし、もちろん失敗もします。他人や過去の自分と比べないで、シンプルに目の前の事象に対処したいものですね。
これからは「自分ならできる」じゃなくて「もしできたら自分は偉い!」でいきましょう。
ちなみに東大卒の私はIT系の部署ですが、プログラミングなんて1ミリもできませんし、Excelのショートカットも全然使えません。そもそも興味がないので会議も全然聞いてません。
僕は会社の仕事よりも、妻にご飯を作ったり植物に水をあげたりする方がやりがいを感じる人間なので会社のことは「ちょっとでもできたら神」くらいに思ってやり過ごしています!

夫はほんとに会社の仕事は手を抜いてるよね、いい意味で!
毎月給料がもらえることには感謝してるよ。でもFIREできたらそれは最高!

呪い② 他人から言われる、「あんたならできる」

次のパターンは、他人が言ってくる「あんたならできる (お前がやれ) 」です。
最初に例に挙げたサマーウォーズのおばあちゃんは、厳しい言葉を使いながらも究極的には電話の相手の「人間性そのもの」を応援しているというメッセージを発信しています。だからこそ人の心を動かし、行動を変えることができたのです。
他方、現実世界では我々の人間性や状況を無視して「お前ならできる」と自分の嫌なことを押し付けるために言ってくる人がけっこういます。
「お前ならできる」と言われたら、上述のような真面目な人・過去に成功体験があるような人は断れません。断る精神的コストが高い、自分がデキない奴と思われたくないなど色々な理由で引き受けてしまいます。

わたし、「できません」って言うのすごく苦手なんだよね…
つい大丈夫ですとか言っちゃうよね。抵抗しないって分かって言ってくる上司も多いからタチが悪いんだよなあ。

こういう場合の「あんたならできる」と言われた仕事は、時間と労力をかければ大抵できます。しかしあなたの人間性や状況を無視して押し付ける仕事なので、片付けた後に残るのは疲弊だけです。そして依頼した側は大して感謝も評価もしてくれません。
あなたを何とも思ってない人からくるしょうもない仕事で、大切な人生や気力を削らないでください。
そして、あなたの人間性そのものを評価してくれる人を大切にしてください。
二重の呪い:他人と自分の「あんたならできる」
最後に、他人と自分の「あんたならできる」という『呪いの二重がけ』という最もヤバい状態について書きます。
社会人1年目の私がその典型例でした。
当時の私は、日系企業の無能おじさんから言われる「あんたならできる(お前がやれ)」に対して、自分でも「あんたならもっとできる」を加えてしまっていました。
完了するだけで十分なのに、例えば人よりも早く完了させようといった一段上のマイルールを設定してしまうのです。ハードルを上げることで自分の糧にしなければいけないという強迫観念のようなものさえありました。

結局、体と心が壊れるまでこの『呪い』に気づくことができませんでした。。。
「そもそも引き受けなくたっていいんだよ。あなたで無くてもその仕事できるんだから。」
「間違ったっていい、遅くたっていいんだよ。完璧な人間なんていないんだから。」
暗闇の中にいた新人時代、誰かがそう言ってくれたら、少しは救われていたのかなぁなんて思います。

ごめんね、ずっと一緒にいたのに助けてあげられなかったね。
ううん。社会人なりたてでお互い余裕がなかったよね。
悪いのは無能おじさんとか会社の組織とか風土とかとかとかとかとか・・・・・


会社の悪口を言い出すと本当に止まらない夫ですw
思い返してみれば、東大に入ってから親や周りから「あんたは○○できるよね」と妙にプレッシャーをかけられたり、「東大なのに○○できないの?」といった謎のハラスメントも日常茶飯事になりました。
東大に入ったことで周囲の期待値が高まり、それに応えられるよう常日頃から自己研鑽しなければならないと勘違いするようになっていました。

そういえば、就活してた頃のヤバい夫を思い出したよ。。
「御社、御社ァ! 目指すは圧倒的成長、ご指導ご鞭撻の程よろしくお願いしまぁぁぁす!」 の時かな…?


う、うん。。本当は家族や自然が大好きで、のんびりした人間のはずなのにね。。。
ううう。。世間用の自分がほんとの自分と乖離しすぎて、二重人格みたいになってたな…

今すぐやめよう、損する作る思考回路
長くなりましたが、「あんたなできる」という『呪い』を無意識にかけていたことに気づいた方もいるのでは無いでしょうか。
『呪い』をかけがちな私たち東大夫婦が、自分達への忠告もかねて絶対に辞めた方がいい思考回路をご紹介します!
当てはまっているものがあれば皆さんも十分に気をつけてください。
呪いを作る思考回路
・○○できないのは自分が悪い
・自分なら○○できるはず
・毎日○○しなければいけない
・上司の言っていることは絶対だ
・断ったらデキない奴だと思われる
・間違えたら馬鹿にされるかも
・残業になった自分はダメだ
・もっとうまく○○できたはず
最後に
過去の成功体験や社会的な役割にとらわれて、自分で自分に呪いをかけていませんか?
なんだか生き辛いなと思ったらそのことを思い出して一度深呼吸してみてください!
東大卒の私でも死ぬほど生き辛いし上手くいかないことばっかり、毎日くよくよしています。
できなくていいんです、「私、たぶんできないと思う。できたら自分って神だわ!」そう自分で言えるくらいの余裕を持って、人生を楽しんでいきましょう!

最近仕事が上手くいかなくて落ち込んでばかりだけど、苦手の仕事はあって当たり前だよね!
そうそう!それに妻はなんたって生きているだけで100点満点なんだから!


いつも全力で味方でいてくれてありがとう!
と、最後は仲良しを見せつけただけになりましたが…… 最後まで読んで頂き本当にありがとうございました。
今回は珍しく夫が記事を書きましたが、好評だったら時々顔を出すかもしれません!ご意見やご感想あればTwitterでメッセージ頂けると嬉しいです!
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