
はじめに
私達夫婦は東京大学を卒業して、現在普通のサラリーマンとして働いています。
一般的には偏差値の高い大学に入ることが推奨される世の中ですが、勿論良い大学に入れば幸せになれるわけではありません。
この記事では、私達が社会に出てから感じてきた高学歴であることによる良い面と悪い面の双方をお伝えします。ご自身やお子さんの進路に悩む方や、同じように高学歴から来る生きにくさを感じる方などに、少しでも役立つ情報があれば嬉しいです。
オススメの人
- 高学歴で生きにくさを感じている方
- 家族や同僚など、高学歴の人への接し方に迷っている方
- 勉強を頑張る受験生の方
- お子さん等周囲の人が良い大学を目指して頑張っている方

そういえば男友達が、東大卒だと合コンですごいモテるって言ってた!夫は感じたことある?
うーん、ずっと妻一筋で合コンなんて無縁だからちょっと分からないなぁ…(;^ω^)


へーーーーー┃ω・๑)ジィー
東大卒のメリット
ではまず、東大を出て良かったと感じていることを3つ紹介します!
- 学歴コンプレックスを持たずに済むこと
- 転職・就職に有利なこと
- 私達夫婦が出会えたこと
- 学歴コンプレックスを持たずに済むこと

社会で生きていると、学歴コンプレックスを持つ人がある程度存在するなと感じます。
そのような人は高学歴の人に対してやけに当たりが強かったり、何か思い通りにいかない時に学歴のせいにしがちだと感じます。
一応日本の最高峰と言われる東大を出ているため、一生そのような学歴コンプレックスを抱かなくて良いというのは幸運なことだなと思います。
また、新しいことをする時や困難に当たった時に「自分は東大受験を乗り越えたんだからきっとできる!」という考えになり、やる前から何かを諦める状況が少ないなと感じます。これも学歴コンプレックスが無いからこその思考だと感じます。

ちなみに、学歴でコンプレックスを抱いている人全員否定しているわけではありません!!
うんうん、コンプレックスがあるからこそ努力して成功している人も沢山いるよね。

- 就職や転職に有利

企業は公にしないですが、やはり学歴フィルターは存在すると思います。
また、たとえ学歴フィルターが無かったとしても、同程度の評価の人がいたら学歴が高い人を選んだ方が安心だと考える企業は多いと思います。
私達も就職・転職の際にエントリーシートで落ちることは少なかったですし、最終的に希望の企業に入れたので、ある程度学歴の恩恵を受けているのかなと思います。
また、たとえ不採用になっても学歴のせいにせず自分の実力or本当にマッチしていなかったと捉えられるのも良い点だと思います。その方がしっかり事実を受け入れて次に進もうという気持ちになれますよね。

希望の会社に入れても幸せになれなかったのが僕なので、就職の有利さが幸せと直結するかは別物ですが。。。
そうだねぇ…でも会社や職業の選択肢は多いに越したことはないよね!

- 私達夫婦が出会えたこと
最後の良かったことは東大に入り私達夫婦が出会えたことです!若干惚気も入ってしまいすみません(*・∀・)
もちろん、東大だから結婚できる人に出会い易いわけでは無いですが、私達にとってはこのことが人生に最も影響を及ぼすことでした。
同じ年度に東大を目指して上京し、お互いに出会え一緒に過ごしてこれたことは、沢山の偶然の積み重ねで奇跡だなと思います。
その奇跡に感謝してお互いを大切に生きていきたいなと思います。

私は東大に入って1番良かったのは夫と出会えたことだよ!楽しい日々をいつもありがとう♪
照れるなぁ、こちらこそいつもありがとう!
高校まで全く別の人生を歩んでいたなんて今では考えられないね…


好き嫌いも口癖も、今では大体一緒だから赤の他人だったなんてびっくりだよね!
東大卒のデメリット
では、次に東大を出て感じるデメリットについて紹介します。
残念ながら日常で実感するのは恩恵よりもデメリットの方が多いような気がします。悪いことの方が気になってしまうのが人間なので仕方ないかなとも思いますが…(´・ω・`)
- 周囲と自分からの期待が高い
- 自分に向いていることを勘違いしてしまう
- 東大卒の友人と比較してしまう
- 80点の生活で満足しハングリー精神を持ちにくい
- 周囲と自分からの期待が高い

会社の同僚も友人も、そして小さい頃から自分を知っている家族でさえも、東大卒ということだけで周囲は過度に期待をしてきます。「東大卒だからこんな仕事簡単なんでしょ」とか「東大卒だから沢山稼いでるんでしょ」とか、そういった言葉や態度は日常茶飯事です。
そして自分でも「東大卒なんだからできて当たり前」と自分で自分のハードルを上げてしまう場面も多々あります。
期待されること自体は悪くないのですが、上手くいかなかった場合は評価と自信がガタ落ち、そして上手くいった場合でも期待通りにできただけなので評価はゼロ、なかなかハードモードです。
自分にも周囲に対しても、学歴を理由に過度な期待をせず頑張りや結果を純粋に評価してあげたいですね。
関連の内容は東大卒が苦しむ「呪い」の記事でも紹介しています。
- 自分に向いていることを勘違いしてしまう
先述の期待が高いと類似するのですが、一般的に高学歴の人が選びがちな仕事が自分にも向いていると思い込んでしまう傾向があります。例えば研究職やコンサルタント、エンジニア等です。

しかし、勉強ができることと実社会で仕事ができることは全く別物です!!
学校のテストにはコミュニケーションの取り方も、分析ツールの使い方も、企画書の作り方も全く出てきません。
妻の私は理系というのも相まって、分析思考や論理的思考が求められる仕事が向いているかも、なんて考え転職しました。
しかし、実際にやってみると人より呑み込みが遅い、遅いから上司から怒られる、そしてどんどん自己肯定感が減っていく、そんな負のスパイラルに苦しむ日々を送っています…

妻は転職してから本当に毎日辛そうにしています。。。
理系だけど全然論理的じゃないし分析とかも好きじゃない…。
でも自分に向いてるのかもって思い込んじゃったんだよね。

加えて、たとえ能力があったとしてもそれが自分に向いているかは全くの別の話です。能力があったとしても自分の興味関心や好き嫌いと乖離があれば、ただただ仕事はつまらなく、パフォーマンスもどんどん下がっていきます。
夫は交渉能力が人並み以上にあり、実際にそれが必要とされる仕事をしています。しかし根本的に人とのコミュニケーションが嫌いなので本当に毎日苦しそうです…
勉強ができる↔難しい仕事ができる
能力がある↔自分に向いている
上記を混同してしまうと本当に不幸なことになります。私達は何年もかけてその事実を心底実感してきました。
皆さんも一般的な価値観や同じ大学を出た友人の言葉などではなく、自分自身の得意不得意や心の声を大切に、自分に合った仕事を選んで欲しいなと思います。
- 同じ大学を出た友人と比較してしまう
東大を出て大企業や政府機関などでバリバリ働いている友人はやはり多いです。
その友人達と収入やキャリア、仕事での志などを比べてしまうと「自分はなんて意識が低いんだ」「自分も出世して高収入を目指すべきなのか」と考えることがあります。
加えて私達は30代前半での早期リタイアを目標としているため大企業で定年まで勤め上げる友人との給与収入の差は何億円になるんだろう…と考えてしまうことも正直あります。
勿論私達はお金や社会的地位よりも、家族との時間や自由に価値を感じるので比べるものではないのですが。。
周りの人に流されず自分はこれが大事だからこうして生きていると明確に言える軸を持っておかないと、自分らしく生きることは難しいなと感じます。

久々に大学時代の友人に会うと、年収やキャリアの話になりがちだから嫌でも比較しちゃうなぁ…
- 80点の生活で満足しハングリー精神を持ちにくい
メリットに記載したように転職や就職は有利、学歴コンプレックスも無い…。良いことのように思いますが、それには弊害も存在します。
それはハングリーさに欠けることです。
良い大学を出れば、安定した企業に就職して平均より高い収入を得る、いわゆる80点くらいの生活をおくることはそれ程難しくありません。なのでその状況で満足してしまいリスクをとって必死で何かを得ようと頑張るというハングリー精神を抱きにくいように感じます。
また、何かにチャレンジしようとすると今いる状況よりもマイナスの状態になる場合が多いというのもハングリーさに欠ける一因だと思います。
例えばある程度の収入と地位を持つ人が、今より低い条件かつ全く新しい領域の会社に転職し一からガツガツ頑張るのは、精神的ハードルが結構高いです。人間は現状維持を好む動物ですし、今いる状態よりも悪くなることは特に回避したいですもんね。

まぁこれは性格にも依るかもしれないし、実際にその状況にならないと分からないけどね…
うんうん。でも高卒の友人に、必死で努力してバリバリ稼いでいる人は何人もいるもんなぁ。

まとめ:結局は受け止め方と工夫次第
ここまで、社会に出て感じる東大卒のメリットやデメリットを紹介してきました。
メリット
デメリット
学歴が社会に出てからも人生に影響を及ぼすことは確かですが、私達自身は東大や高学歴自体に否定派でも肯定派でもありません。
私達が感じているメリットとデメリットというのも実は表裏一体で、捉え方や行動で良くも悪くもなり得るのかなと思います。
最近「親ガチャ」といった、生まれながらに自分の将来はほぼ決まっているといった言葉も流行っていますが、学歴に限らず自分の環境や特性をしっかりと受け止め、その中で自分の望む人生にするために工夫することが大事だなと感じます。
これからも自分達が望む人生を真剣に考えて、幸せに生きるための選択をしていきたいなと思います!

色々と長くなりましたが、今のところは東大を出て良かったなぁと思っています。
うんうん。選択肢は広いし食いっぱぐれなさそうという安心感はやっぱりあるよね。


まぁ選択肢が広いといっても会社をなかなか辞められず、辛い日々を送っているのが僕なんだけど…
確かに…幸せに生きるって難しいね。とりあえず今日は美味しいものでも食べて幸せになろう!

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※この記事を書いた人:妻